◎3月18日現地取材レポートです。
今回のフォーミュラレッド5速マニュアル車は、荒山が担当しました。
皆さんも中古車を見に行った時にパッと”良いクルマ”だなぁと感じることってありますよねっ?そうです! 私達プロでもクルマを見た時の第一印象をとても大切にしています。
いつものように外装からチェックを始めました。
フォーミュラレッドの外装は、ボディーコーティング済みとあってフロント廻りに何箇所か小キズは見られるものの艶もありとても19年の年月が経過しているとは思えないグッドコンディションでした。
リストで書かれていた右側側面の波目も許容範囲で気にするレベルではありません。 気になった点はリアガラスハッチダンパー及びリアトランクダンバーが不良の為交換が必要だと言うことぐらいです。
外装のチェックを一通り済ませた後に、内装の具合をチェックして行きます。
先程、冒頭でお話をさせていただきましたがその第一印象は”キレイ”だな!でした。 久しぶりにパッと見てそう感じた内装の状態です。シートのスレも殆ど見られずドア内張りやステアリング、シフトノブの本革部分の状態も文句無しです。インパネなどの”テカリ”も無く,37600キロの走行距離が”本物”であると確信出来ました。(中には走行距離が少なめでも本当にこの走行距離なのっ?って思いたくなるクルマもあるもので…。)
その後電装系のチェックに入りましたが,ここでちょっと疑問が…
まずエアコンの効きがよくないことが分かりました。この場合は何処か不具合が起きていると考えなければなりません。コンプレッサーの音を確認しましたが正常で音も静かでしたので、他の場所でしょう。例えばホース類やオーリングなどの比較的安い部品交換で済む場合もありますが、この場での判断は正直出来ませんでした。 次にオーディオですが左右スピーカー、ウーハーともに音が出ていません。もしかしたらカセットデッキ本体の不良も考えられます。
NSXの場合、経過年数の問題も有りこのような電装系の不具合は一つ二つは出て来ても致し方ないところでもあるのですが…。
さてここまで現地レポートをお伝えして来ましたが私の総合的な判断としては 外装、内装ともにとても良いコンディションを保っているNSXと言えます。
もちろん説明をさせていただいた通り何箇所かの不具合も見つかりましたが、その辺りを修理することで、この先末長くそして気持ち良くお乗りいただける一台になると思います。
※同車両は、平成22年3月11日にオークションが終了しています。
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